古閑が手術を行っている岩井整形外科内科病院にはこれまで多くの国内・国外からの医師の研修を受け入れてきました。古閑は同院の研修教育部長という立場から、これらに責任をもってあたってきました。その努力の甲斐あって当院で研修後多くの医師が整形外科学会の認定する脊椎内視鏡下手術・技術認定医の審査に合格しております。また脳神経外科学会のブランチである日本脊髄外科学会でも脊椎内視鏡下手術の認定制度があり、それにも合格する人材を輩出しております。
2018年からは臨床修練病院の認定を受けたことから海外の医師を長期間研修受け入れすることも可能になりました。これまで2名の台湾からの医師の長期研修を行っておりますが、今後も多くの外国人医師にも学びの場を提供していく予定です。
また低侵襲・内視鏡脊髄神経外科研究会主催のキャダバートレーニング(ご遺体を使って手術手技のトレーニングを積むこと)では講師として指導したり、講習会などを行って若手の技術・知識の向上に努めております。
自分にしかできない手術手技の開発ではなく、誰でもある程度の修練をつめば安全に実施可能な手術手技の開発こそ医療の進歩に資するとの考えから、今後もこのような教育活動に力を注いでいく所存です。実際の手術現場での指導のみならず、無修正の手術動画の配信や、教科書の執筆などの教育資材の整備も行っており、更なる教育資材の充実にも努めてまいります。